結婚式でのタイムラインとは、海外ウェディングのようにおしゃれに結婚式全体の流れを伝えられる簡易的なスケジュールです。 タイムラインがあることでゲストも一日の流れを把握することができ、安心して参列することができます。

タイムラインは載せる項目や目的によって配布方法も違ってきます。 バスの送迎時間や二次会の時間を知らせたい場合は、招待状に同封して事前にお知らせする必要があります。

一方、ケーキカットや集合写真の時間など当日に分かれば問題ないスケジュールであれば、席次表などのペーパーアイテムと一緒に配ったり、ウェルカムボードとして掲示したりする方法もあります。

とても便利でおしゃれなタイムラインですが、実は自分で手作りすることができます。しかし、初めて作るとどんな内容を載せるべきか、きれいに作成するにはどうしたらいいのか、フォントやイラストはどうやって入手したらいいのかなど疑問点がたくさん出てきます。

そこで今回はタイムラインの項目選びから印刷方法まで、迷わず簡単に作成できる方法を解説していきます。

タイムラインで結婚式当日の流れをおしゃれに解説

タイムラインとは、結婚式の当日の流れを簡単に説明してくれるゲスト向けのスケジュール表のようなものです。海外のウェディングではよく使われており、最近では日本の花嫁さんも手作りする人が増えてきました。

「海外ウェディングのようなおしゃれな雰囲気を作りたい!」「ゲストの人に当日の流れをおしゃれに説明したい」という人におすすめです。

タイムラインを作成する人の中には、親族向けのタイムラインを作成して配る花嫁さんもいます。結婚式当日は両家の写真撮影があったり、ゲストテーブルに挨拶まわりに行ったりなど親族も忙しく過ごします。式場スタッフのサポートがありますが、事前に親族向けのスケジュールがあると安心できます。

このように便利なタイムラインですが、アイコンやイラストを使って簡単に手作りできるペーパーアイテムなので気軽にDIYにチャレンジできます。

もし手作りが苦手な人や、時間がない人はオーダーメイドでタイムラインを作ってくれるサービスや、プロフィールブックにタイムラインを含んでくれる業者もあります。

例えば、結婚式アイテムを販売するPIARYというサイトは、アプリで席次表を作成するサービスを提供しており、記載するタイムラインのデザインテンプレートも豊富に選べます。 以下は実際にサイトで紹介されているデザインの一例です。

最近ではハンドメイドマーケットにも海外風のおしゃれなデザインのタイムラインが売られていて、スケジュールの内容を変更して作成できるセミオーダー形式で注文ができます。 手間をかけずにタイムラインを取り入れてみたいや手作りが苦手な人は、こういったサービスで好きなデザインを探してみましょう。

タイムラインの使い方

結婚式当日のスケジュールをゲストに伝えるタイムラインですが、どのタイミングでゲストへ配るものなのでしょうか。これは大切なスケジュールを伝える役割もあるので、タイムラインに掲載する項目によっても異なってきます。そこでタイムラインを実際の使い方を3つ解説していきます。

招待状に同封

一つ目は、招待状に同封する使い方です。ゲストの方々に結婚式当日の流れを説明する紙として役立ちます。特にバスの送迎がある場合や、二次会の開始時間も同時に伝えたい場合などは便利です。

招待状にたくさんの情報を詰め込むよりも、スタイリッシュにすっきりと情報を伝えることができます。以下はわたしが実際に作成したタイムラインです。受付、挙式、集合写真、披露宴、お見送り、二次会の時間が記載されています。

このように招待状と一緒にタイムラインを同封すると、受付から二次会までのおおまかな流れがゲストにとって分かりやすくなります。

ウェルカムボードとして飾る

二つ目の使い方は、大きなタイムラインを作り受付に飾る方法です。大勢の目にとまる受付に飾ることでオシャレなウェルカムボードとしての役割も果たします。

タイムラインをウェルカムボードとして飾る場合は、印刷業者に依頼してポスターサイズに印刷して額に入れます。受付横に小さく飾るサイズであれば自宅でA4サイズに印刷した紙でも対応できます。以下はわたしが実際に印刷して額に入れたタイムラインです。

このようにタイムラインで集合写真の時間が分かれば、女性ゲストは事前にお化粧直しができます。また、ケーキカットや余興の時間が分かれば事前にデジカメなど撮影の準備もできます。 ウェルカムボードのタイムラインは、全員に配るほどではないけれど知っていると便利な情報として掲示しておきたい場合に使えます。

ペーパーアイテムとして配る

三つ目の使い方は、結婚式当日にペーパーアイテムとして配る方法です。受付で席次表と一緒に配ってもいいですし、ゲストテーブルにメニュー表と一緒にセットしておく方法もあります。

結婚式でプロフィールブックなどの冊子を配る場合は、冊子に記載する方法もあります。海外挙式をする人は、挙式後のパーティーの時間や送迎の時間を記載しておくとゲストも安心です。 以下は、わたしが海外挙式の旅のしおりを作成した際に冊子に記載したタイムラインです。

プロフィールブックなどの冊子で掲載内容に悩んだり、ページ数の調整が必要になったりした場合にタイムラインを入れてもよいでしょう。

タイムラインのデザイン

ここからはタイムラインの主なデザインを3つ紹介していきます。 それぞれ特徴があるので式場のタイプや、用途によって好みのタイムラインを探してみましょう。

今回紹介するデザインのサンプルはすべて無料のアイコン素材と、パワーポイントで標準搭載されているフォントで作成しています。

横型タイムライン

一番人気が高く一般的なタイムラインが横型です。ハガキや写真の2Lサイズくらいの大きさなら招待状に同封しても違和感がなく、読みやすいです。

以下は、 フリー素材のアイコンを使って今回作成してみたタイムラインのサンプルです。 印刷する用紙によっても雰囲気をガラリと変えることができます。

白い厚みのある紙に印刷すれば、ホテルや和婚などにも合う高級感ある仕上がりになります。反対にクラフト紙やカラー用紙に印刷すると、カジュアルでぬくもりがあるテイストになります。

縦型タイムライン

縦型タイムラインはプロフィールブックに入れたり、ウェルカムボードとして飾ったりする場合に適しています。プロフィールブックやウェルカムボードの額は縦長なので、縦長のタイムラインの方が見やすいからです。以下は実際に作成した縦型のタイムラインです。

こちらはA4サイズの紙に印刷したものをハサミでカットして作成しています。メニュー表と一緒にゲストテーブルに置いても違和感がない大きさです。

和風デザイン

タイムラインは海外風のものばかりでもありません。タイムラインに使うイラストやアイコンを和風テイストにすれば、和婚にも対応できます。以下の画像は、和風アイコンを使って今回作成してみたタイムラインです。

高級感を出すために柄のある厚紙を下に使っています。少人数の結婚式や時間に余裕があれば、このようなデザイン紙と組み合わせたり、小さなワンポイントの水引やリボンをつけたりなど装飾を加えても可愛いです。

パワーポイントやワードで手作りする方法

タイムラインを実際に作成するにはどうしたらいいのでしょうか。タイムラインの作成はそんなに難しくありません。パワーポイントやワードがあれば簡単に手作りできます。ここではパワーポイントでの作り方を解説していきます。

イラスト素材やアイコンを用意する

まずはどのようなスケジュールを記載するか考えて、 タイムラインに使用する素材を用意しましょう。よくある項目としては受付、挙式、集合写真、披露宴、お見送り、二次会などです。そのほかにもバスの送迎時間、ケーキカット、ブーケトス、サプライズなどゲストに伝えたい項目を選びましょう。

結婚式のタイムラインで使えるアイコンはフリー素材をダウンロードすることができます。「結婚式」「アイコン」「フリー素材」などで画像検索をして気になるアイコンを確認してみてください。人気の手書き風のアイコンも種類は少ないですが、無料ダウンロードできます。

以下はフリー素材のダウンロード画面です。JPEG、PNG、EPSなど種類がありますが、EPSやAIデータはプロがPhotoshop画像編集で使用する形式なのでここではJPEGかPNGを選びましょう。

無料素材の場合はダウンロードに時間がかかります。ひとつひとつダウンロードするのが面倒な場合は、以下のようなアイコンがセットになっている大きい画像をひとつダウンロードしましょう。

複数のアイコンがセットになっている画像は、パワーポイントで使用する際にトリミングして使うことができるので問題ありません。

構成を考える

次の構成を考えて実際にアイコンと文字を配列していきます。まずは配列がしやすいようにパワーポイントにグリッド線を表示させます。

次にアイコン画像を配置するために、ダウンロードした画像をパワーポイントに挿入します。画像を挿入したら、図の形式→トリミング→図形に合わせてトリミング→楕円を選択します。

もう一度トリミングをクリックすると範囲が選べるようになるので好きなアイコンを円形にくりぬきます。以下は大きい一枚の画像からアイコンにしたい部分をトリミングしている様子です。

次にパワーポイントの真ん中あたりに線を引き、アイコンを配置していきます。以下は横の線を引いたあとの画像です。

このとき、配置を使うと等間隔に配置することができます。横方向の図形の間隔をそろえるときは配置→左右に整列を選択し、縦方向の場合は上下に整列をクリックします。

アイコンの配置ができたら受付や挙式などアイコンの説明と時間を記入していきます。英語でも記入したい場合、受付はReception、挙式はI do(わたしは誓います)やWedding ceremony、写真撮影はPhotosやSay cheese(はい、チーズ!)、披露宴はWedding receptionやDinner、お開きはFarewell(さようなら)、送迎はBus transportと記載できます。

タイムライン上部には、Welcome to our wedding(わたしたちの結婚式へようこそ)やThe Big Day(重要な日・結婚式)などのタイトルと一緒に日付や二人の名前を書いたりします。以下がパワーポイントで完成したタイムラインです。

今回作成したタイムラインで使用した筆記体のフォントはLucida Calligraphyというフォントです。筆記体と活字体をうまく組み合わせて変化をつけるとデザイン性の高いタイムラインに仕上がります。

サイズを確認して印刷する

最後に紙を選んで印刷します。用紙は少し厚めの紙でダイソーなどでも売られている白いケント紙でも大丈夫ですが、おすすめはミタント紙です。適度な厚みがあり、高級感があるのでペーパーアイテムに適しています。

価格は、ポストカードサイズ50枚入りで700~800円で購入できます。結婚式の招待状に同封する場合は、このようなポストカードサイズやハガキサイズの紙が最適です。

A4サイズを横に2分割や3分割にしたり、お好みのサイズにカットしたりする場合はペーパーカッターを使うときれいに切ることができます。ペーパーカッターはハサミで切るよりもまっすぐ正確にカットすることができます。以下はダイソーで実際に売られているペーパーカッターで価格は300円です。

ウェルカムボードとして額に入れて飾る場合は、パワーポイントで作成したデータを一旦PDFへ変換して、印刷業者でポスター印刷しましょう。ウェルカムボードの印刷サイズとしてはA2サイズ(420×594mm)が一般的です。

まとめ

結婚式のタイムラインは、当日の流れを簡単に説明してくれるオシャレなペーパーアイテムです。DIYが苦手な人はハンドメイドマーケットなどでセミオーダーにて作成することもできます。

結婚式のタイムラインは、ゲストに伝えたい内容によって使い方が異なってきます。例えば結婚式のバスの送迎の時間や二次会の開始時間などを事前に伝えたい場合、招待状と一緒に早めに送付する方法がよいでしょう。

写真撮影やケーキカットのタイミングなどであれば、当日の流れを伝えるペーパーアイテムとして受付やゲストテーブルで配布します。

タイムラインのデザインには大きく分けて、横型、縦型、和風のものがあります。横型が一般的ですが、プロフィールブックなどの冊子やウェルカムボードとして使用したい場合は、縦型デザインがおすすめです。アイコンとスケジュールを並べるだけで簡単にできるタイムラインは、ゲストにとっても便利なペーパーアイテムです。ぜひ活用してみましょう。

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