結婚式のウェルカムスペースを彩るアイテムのひとつとして人気なのが、ウェルカムドールです。ウェルカムスペースでゲストのお出迎えをしたり、お色直しの中座の間に新郎新婦の席に座ったりなど新郎新婦に代わってゲストを見守ってくれます。

ウェディング用のウェルカムドールには、定番のテディベアを始め、ピカチュウ、マリオ、リラックマ、ドラえもん、ムーミンなどそれぞれ思い入れのあるキャラクターをウェルカムドールにしたり、トイプードルやコーギー、柴犬などの犬、ウサギ、猫など飼っている動物をウェルカムドールにしたりする人もいます。

そんなウェルカムドールですが、完成品を購入すると1万円近くすることもあります。しかし、一から手作りするには手間と時間がかかりまます。

そこで以下では、時間とお金をかけずにおしゃれなウェルカムドールを作成する方法を紹介していきます。二人の予算やウェディングのテーマに沿って、ぴったりのウェルカムドールを探していきましょう。

結婚式のウェルカムドールにはどんな意味がある?

ウェルカムボードの隣や受付でゲストを迎えてくれる人形やぬいぐるみは、「ウェルカムドール」「ウェルカムベア」「ウェディングドール」と呼ばれます。

結婚式当日、新郎新婦は衣装の着替えやメイク、写真撮影などで忙しく受付でゲストを出迎えることができません。そんな二人に代わって、入口のウェルカムスペースや受付でゲストをお迎えしてくれるのがウェルカムドールです。

また、ウェルカムドールの定番のくまにも意味があります。くまは英語でbearです。bearには「支えることができる」「(実や花を)つける」「産む/出産する」などの意味があり、結婚式にふさわしく縁起がいいことから新郎新婦の代わりとして飾られるようになりました。

ウェディング用のテディベアでは、ディズニーのダッフィーとシェリーメイのペアのぬいぐるみが人気ですが、最近はテディベア以外にも小鳥やパンダ、ぶた、馬、ペンギンなどウェルカムドールの種類も豊富に選べます。

オリジナルや手作りのウェルカムドールも作成できる方法もあるので、二人の結婚式にあったウェディングドールを探していきましょう。

ウェルカムドールはどこに売ってる?買い方や作り方

ウェルカムドールは、ぬいぐるみがブライダル用の衣装を着た状態で売られている完成品と、ぬいぐるみの衣装を手作りできるキットを購入する方法があります。

完成品は、プロの仕上がりなので新郎新婦の衣装が細部までしっかりしています。特に、新郎のタキシードや和装は素人では作成が難しいので、ウェルカムスペースのメインアイテムとしてウェルカムドールを考えている人には完成品がおすすめです。

手作りキットは少し手間がかかりますが費用を抑えることができ、自分でアレンジしてオリジナリティを出すこともできます。以下は、楽天で実際に売られている手作りキットです。

こうしたキットには、作成に必要な型紙や材用があらかじめ用意されているので、難しい作業が少なく簡単に作成できるようになっています。針や糸も使わずに作成できるキットもあるので、お裁縫が苦手な人は口コミをよく読んで難易度が低い手作りキットを選びましょう。

完成品を購入する場合

ウェルカムドールの完成品は、Amazonや楽天、ウェルカムドールの専門店のサイトなどインターネット通販で購入できます。特に、キャラクターのウェルカムドールを探す場合は、ネット通販が便利です。

ウェディングドールの種類もすみっこぐらし、スヌーピー、ブラウンとコニー、ハローキティ、ミッフィー、ポケモン、カピバラさん、マイメロ、うさまるなど豊富にあります。ぬいぐるみに名入れをしてくれる店舗もあるので、プレゼントとして贈りたい場合にも最適です。

以下は、楽天で実際に販売されているウェディングドールの一部です。小さな花束のブーケを持っていたり、パールのネックスレスをしていたり、洋服の細かいところまで工夫があって可愛いです。新郎新婦の買っているペットや好きな動物に合わせて用意しても素敵ですね。

完成品の価格は、5000~8000円程度の価格帯が多いです。テディベア以外の変わり種としては、バービー人形、レゴ、ベアブリックなどのおもちゃのウェディングドールもあります。

また、結婚式にテーマがある場合、そのテーマに合わせたウェディングドールの衣装を選んでも楽しいです。例えば、ディズニーの美女と野獣がテーマの場合、ダッフィー用の美女と野獣のドレスが売られています。好きなプロ野球チームがある場合、ぬいぐるみ用の広島カープのTシャツ、阪神タイガースのトラッキー&ラッキーぬいぐるみなども販売されています。

以下は、阪神タイガースの公式オンラインショップで販売されているウエディングトラッキー&ラッキーです。

種類は豊富に選べませんが、ウェディングドールの完成品を実際に見て購入したい人は、ロフトや東急ハンズ、手芸用品のユザワヤなどブライダルコーナーがある大型店舗で売られています。店舗によって品揃えが異なるので、実際に訪れる前に最寄りの店舗に問い合わせてみましょう。

自分で手作りする場合

ウェルカムドールは自分で簡単に手作りすることもできます。自宅にぬいぐるみがある場合は、衣装や小物を飾り付けるだけで立派なウェルカムドールになります。時間がない人は、ウェルカムドール用のハットやベールだけのパーツのみ購入して飾り付けることもできます。

以下は、楽天で販売されているウェルカムドール用の衣装パーツです。自宅にすでにお気に入りのぬいぐるみがある場合はこういったウェディング用のパーツで装飾してもよいでしょう。

ぬいぐるみを一から手作りするキットも販売されていますが難易度は高めで、お裁縫の基本的な知識がある人向けになっています。「想定よりもかなり時間がかかった」という口コミを多数見かけるので、時間に余裕がある人、結婚祝いに心のこもったプレゼントを贈りたい人などが向いています。

ここで、 ウェディングドールの著作権について気になる人もいるかもしれません。特に、ディズニーやサンリオなどのキャラクターを作成する場合、著作権は問題ないのでしょうか。

結論からいうと、問題ありません。自分たちの結婚式で使用したり、友人へプレゼントしたりするなど、販売目的以外の個人利用の範囲において著作権は問題になりませんので安心して作成して大丈夫です。

ウェルカムドールやぬいぐるみの衣装の作り方

それでは、ウェルカムドールの衣装はどのように作成すればよいのでしょうか。簡単にできて費用も抑えられる方法を2つ紹介していきます。

一番簡単な方法は、ぬいぐるみに装飾をプラスする方法です。ここでは、ディズニーランドで購入したミッキーマウスとミニーマウスを使って花冠と蝶ネクタイを作っていきます。

以下は、実際の材料です。ぬいぐるみ2個と好きな色の布地とゴム紐を用意します。ベール用の布地は、ぬいぐるみのサイズに合わせて扇型にカットしています。

ぬいぐるみの頭の大きさに合わせてゴムの輪を作り、ダイソーなどの100均で売られている小さい造花などを通してミニサイズの花冠を作成します。扇形にカットした布は、ぬいぐるみの後ろ側から花冠に通し、ピンなどで固定します。

蝶ネクタイは、長方形に切り真ん中を紐で結びます。紐の部分が見えないようにリボンの中央に布を巻きます。フェルト生地などで作成する場合は糸で縫いつけましょう。

以下は、完成したウェルカムドールです。こちらの花冠と蝶ネクタイは、ミシンも針も糸も使わずに10分ほどで作成しました。柔らかい印象になるようにシフォンチュールという布地を使っています。

チュール生地は切りっぱなしでもおしゃれに見えるので、端を縫わずにそのままにしてあります。もしほつれが気になる場合や、他の布地で作成する場合は、裁ほう上手というスティックのりがおすすめです。その名のとおり、針や糸を使わずに裁縫したかのように布地を張り合わせることができます。

以下は、今回使用したシフォンチュールという布の購入履歴です。生地は50cmで550円ですが、蝶ネクタイとベールを作成するだけなら100均の布でも十分に作成できます。

次に、このシフォンチュールを使ってウェルカムベアのドレスを作成方法を紹介します。以下のように布をテディベアにざっくり巻いていきます。

次にテディベアのウエストより上のあたりを紐で結びます。以下は、紐で結んでいる様子です。ここではマスク用のゴム紐を使っていますが、結びやすい紐であればどんな紐でも問題ありません。

次に、テディベアに巻かれている布を下から上に向かって少し引き出します。以下は、実際に引っ張って布を引き出している様子です。

ドレスをふんわりと広げて、腰の部分にお好みでリボンなどの装飾をつければ完成です。

以下は、完成したウェルカムベアです。ぬいぐるみの冠は、オーロラ折り紙をジグザグに切って裏側からホチキスで留めています。全体の所要時間10分程度で作成できます。

今回はピンクのシフォンチュールを使っていますが、白のシフォンチュールを使えばウエディングドレス風に仕上がります。

そのほか、自宅で飼っているペットをウェルカムドールにしたい場合、転写プリントを使う方法もあります。転写プリントは、「アイロンプリントシート」や「アイロン転写紙」という名前で家電量販店の印刷用紙コーナーや文具店で売られています。

以下は、わたしが実際にアイロン転写紙で作成したウェルカムドールです。二人の実家で飼っている猫をスマホで撮影し、写真加工アプリで花冠と蝶ネクタイを追加しています。

写真加工ができたら、シートに印刷してアイロンで布に貼っていきます。同じ形に切った布を縫い合わせ、中に綿を詰めて縫い閉じすれば完成です。生地のほつれが心配な場合は、ほつれ止め液(透明マニキュア液でも代用可)を 切りっぱなしの箇所に塗っておきましょう。

この転写シートの注意点としては、シートの大きさがA4サイズまでになるのであまり大きなぬいぐるみは作成できません。A4サイズ以上の大きいウェルカムドールを作成したい場合、印刷会社や専門店に依頼してオリジナルクッションを作成する方法があります。

以下は、楽天で販売されているオリジナルクッションの一例です。PCやスマホの写真から簡単に作成することができ、大きさによって異なりますが価格は3000~9000円程度です。

このようにウェディングドールの作り方にも色々な方法があるので、予算と時間、どんなウェディングドールに仕上げたいかを想像しながら選んでみてください。きっと二人にぴったりのウェディングドールが見つかるはずです。

まとめ

結婚式でウェルカムドールを飾る場所は、ウエルカムスペースや中座中の新郎新婦の席、メインテーブルなどです。これには、新郎新婦の代わりにゲストをお迎えする意味があります。

ウェディングドールの服の完成度にこだわる場合、気に入った完成品を購入した方が早いです。特に新郎のタキシードや和装の衣装は手作りの難易度が高くなるので、完成品をおすすめします。

お手軽にウェディングドールを作成したい場合は、手作りキットを購入しましょう。手作りキットにも様々な種類があるので、お裁縫が苦手な人は口コミをよく読んで難易度が低いものを選んでみてください。

一番手軽な方法は、ぬいぐるみにティアラやベール、蝶ネクタイなど簡単な飾り付けをする方法です。お裁縫が苦手な人でも裁縫じょうずというスティックのりを使えば簡単に100均の材料で作成することができます。

飼っているペットや干支などリアルな動物をウェディングドールにしたい場合、 転写プリントで画像データを印刷する方法もあります。いずれも時間のない花嫁さんでも簡単に作成できるので、オリジナルのウェルカムドールにチャレンジしたい人は検討してみてください。

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