結婚式への参列は産まれたての赤ちゃんにとってもママにとっても負担が大きいもの。 赤ちゃんと一緒に結婚式に招待された場合、どんな準備が必要でしょうか。

赤ちゃんの服装は、ベビードレスやフォーマル衣装を買いそろえてもいいですが、普段のロンパースや洋服に少しヘアーバンドや可愛いスタイ(よだれかけ)などをプラスするだけでもにドレスアップできます。靴は黒や白のシンプルなものであれば、スニーカーでも問題ありません。

ママも足元はカジュアルすぎる装いはNGですが、赤ちゃんの安全のためにできるだけ歩きやすい靴を選びましょう。そのほか、ドレスの選び方や抱っこ紐、ベビーカーの持ち込みなど迷うことはたくさんあります。この記事では、赤ちゃん連れの結婚式を快適に過ごすためのポイントを解説していきます。

結婚式に招待されたら赤ちゃんは預ける?参列するなら何ヶ月から?

結婚式は、結婚式場までの往復の移動時間、式場についてからの待ち時間なども含めると一日がかりの外出になります。産後すぐは赤ちゃんとママの負担が大きいので、参列するなら首がすわった3ヶ月以降がよいでしょう。

格式の高いホテルでの結婚式や、遠方になる場合は子供を預ける方法を考える必要があります。親族や一時預かりの施設などを確認しておきましょう。完母の場合は、予め母乳を冷凍しておいたり、ミルクに慣れさせておくなど事前準備が必要です。

また、新郎新婦が赤ちゃんが産まれたことを知らない場合や、招待されていない場合は事前にメールで赤ちゃんがいることを連絡して一緒に参列していいか確認するようにしましょう。 式場によっては、赤ちゃん用のオムツ替えスペースがなかったり、ベビーベッドの用意ができなかったりするので断られる場合もあります。

結婚式の赤ちゃんの服装は?靴は必要?

赤ちゃん連れでの参列が決まったら、気になるのが服装です。赤ちゃんの服装は、貸衣装やレンタルなどの完全にフォーマルなものでなくとも、普段着でも着回しができる少しよそいきのロンパースやワンピース、ズボンでOKです。結婚式の服装のマナーとして白はNGとされていますが、赤ちゃんの場合は白でも問題ありません。

一般的に結婚式の招待状は式の3ヶ月前であることが多いので、赤ちゃん用のフォーマルドレスやタキシード風の衣装を用意する場合、 3ヶ月後には赤ちゃんの洋服のサイズも変わっていることを考慮して衣装を選びましょう。

結婚式上の室内は秋~冬でも温かいので、肌着とベビードレスやカバーオールで過ごせます。部屋が寒い場合は、カーディガンやベストなどの羽織もので調整できるようにしましょう。

目安として生後2~4ヶ月のねんね期は、ねんねのまま着替えやすいツーウェイオール(60cmサイズ)、生後6ヶ月~は動きやすいロンパース、または上下セパレート(70c~80mサイズ)、1歳~のよちよち歩きの時期はお腹が出ないロンパースタイプの肌着の上にパンツやスカート (80~90cmサイズ) 、女の子ならワンピースも可愛いです。

まだ歩けない月齢の赤ちゃんであれば、おしゃれなスタイやヘアーバンドなどちょっとしたアクセサリーを普段着にプラスするだけでも印象が変わります。以下は赤ちゃん用のヘアーバンドです。

スタイは結婚式以外にもお誕生日やお祝い事、ちょっとしたお出かけにも使えます。以下は、女の子用のスタイです。 男の子もフォーマルなベストに見えるようなスタイが販売されています。

次に赤ちゃんの靴ですが、よちよち歩きの赤ちゃんの場合、室内でも履けるベビーシューズがおすすめです。まだ歩けない月齢の赤ちゃんの場合、靴のプリントがついた靴下もあります。以下は、通販サイトで実際に売られている靴下です。

歩き回る1歳前後の子なら、大人と同様、カジュアルすぎる靴は避けた方がよいですが革靴は歩きにくく、サイズがない場合もあるので少しフォーマルな靴を意識して選ぶとよいと思います。黒や白のスニーカーやキャラクターのないシンプルなもの、脱げにくいスリッポンなどがおすすめです。

ママの服装は?抱っこ紐はどうする?

次にママの服装ですが、授乳中のママの場合、結婚式の服装は授乳口つきのドレスや前開きのフォーマルなワンピースを選ぶ方が多いです。

赤ちゃんがミルクを吐き戻したり、離乳食で汚れたりする可能性もあるので黒や青など汚れが目立ちにくい色がおすすめです。また、ネックレスやピアスなどのアクセサリーは子供が触りたがったり、誤飲したりする可能性があります。無理につけることはせず、可能であれば子供の手が届かない短めのネックレスをしていきましょう。

ネイルも長い爪は赤ちゃんを傷つける可能性があるので、清潔感のある爪であればネイルはせずそのままでも大丈夫です。ネイルをするのであれば、薄いピンクや淡い色を選んで控えめにしていきましょう。

足元はスニーカーなどカジュアルすぎるものでなければ、ローヒールやヒールなしの靴で問題ありません。赤ちゃんを連れて歩いたり、授乳やオムツ替えのたびに移動する必要があるので高いヒールやパンプスではなく、歩きやすく安全な靴を選びましょう。

ドレスに抱っこ紐をつけていいか迷う人もいるかもしれませんが、抱っこ紐は持っていきましょう。結婚式場には長い階段や滑りやすい床がある場合もあります。以下は、実際の結婚式でドレスに抱っこ紐をつけている様子です。

赤ちゃんをずっと腕の中で抱っこして移動するのは危険です。結婚式場の階段で事故が起こった事例もあります。階段やエスカレーターはできるだけ避け、エレベーターを使いましょう。

可能であればベビーカーも持参するといいです。神聖なチャペル、挙式の場や狭い場所では折り畳む必要がありますが、ベビーベッドが必ずあるとは限らないので一時的なベッドや椅子として使えます。

また、旦那さんに会場の外や控室で待機してもらう場合も、結婚式場はフォーマルな場なので服装はスーツを着用してもらった方がいいです。

赤ちゃんが泣いてしまったときの対応方法

赤ちゃん連れで注意したいのが、結婚式での大事な場面での配慮です。感動的な挙式のシーンや主賓のスピーチの時間に泣き出す可能性もあります。そんなとき、せっかくの結婚式を泣き声で台無しにしないよう、迷惑にならないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

授乳やミルクのタイミングと重なり、眠くてグズっているようであれば挙式の時間帯は、控室や授乳室など挙式会場の外で待機し、披露宴から参加した方がママとしても気が楽です。

次に新郎新婦の上司や恩師など、重要な主賓スピーチの場面でも注意が必要です。少し落ち着かない様子であれば静かに遊べるおもちゃや絵本などであやすようにします。泣き出したらスピーチが終わるまでロビーなど別室へ行きましょう。

以下は外出の際、わたしが子供のためによく持ち歩く仕掛け絵本とおもちゃ、指人形などです。

絵本は手のひらサイズの小さいものがかさばらないのでおすすめです。また、まだ絵本に興味がない子供でもページに穴が開いていたり、くるくる回したりできる仕掛け本は興味を持ってくれる可能性が高いです。

おもちゃは大きい音がしない静かなものを選びましょう。落下防止のストラップつきのクリップなどでベビーカーや椅子につけておけば子供がおもちゃを床に落としても安心です。

挙式と主賓スピーチを乗り切れば、 徐々に会場のゲストもお酒が入り騒がしくなってきます。赤ちゃんから目は離せませんが、少しリラックスできる時間帯です。

日中は赤ちゃんのお昼寝の時間に被ることもあります。騒がしい環境で赤ちゃんがなかなか眠れず泣いているようであれば、耳元で小さく赤ちゃんが眠くなる音を流すのもおすすめです。スマホのアプリやYoutubeで検索するとドライヤーの音や胎内の音など赤ちゃん用の入眠音楽があるので便利です。

最後に、披露宴の終盤には新婦の手紙や両家の挨拶など再び重要なシーンがあるので、その時間帯も赤ちゃんが泣いたり騒いだりしないよう注意が必要です。グズりだしたらすぐに外へ出られるよう、気をつけておきましょう。

赤ちゃんと参列するときのご祝儀はどうなる?

子供用の料理が必要ない赤ちゃんの場合、基本的にご祝儀は必要ないとされています。しかし、赤ちゃんのためにベビーベッドを準備してもらったり、授乳室を用意してもらったりなど何かと配慮が必要になります。

そこで、お礼の気持ちとして大人のご祝儀に3000~5000円程度のお金をご祝儀に上乗せして渡すか、お礼のプレゼントを用意するようにするとよいでしょう。

赤ちゃん連れでの結婚式の持ち物と注意点

赤ちゃん連れでの結婚式の持ち物は、普段のお出かけのときの持ち物に少しオムツとおもちゃ、おやつなどをプラスする感じで問題ないです。

・オムツ、おしりふき、使用済みオムツを入れる袋、オムツ替えシート

・着替え

・液体ミルク(またはお湯と粉ミルク、水)、哺乳瓶

・(月齢に応じて)離乳食、エプロン、スプーン、フォーク

・ハンカチ、ティッシュ

・おもちゃ、絵本、お菓子、歯固めなど

・抱っこ紐、ベビーカー、ブランケット

赤ちゃん連れでの結婚式は何かと荷物が多くなります。 帰りは引き出物があるのでさらに荷物が増えます。無理をしないように近くのコンビニやホテルで宅配便で配送したり、車で送ってもらう、タクシーで帰るなど帰り道の移動手段も考えておきましょう。

まとめ

赤ちゃんと一緒に結婚式に招待された場合、参列するなら首がすわった生後3ヶ月以降にしましょう。子供が招待されていない場合は、必ず赤ちゃん連れで参列してもいいか確認をとるようにしましょう。

ドレスに抱っこ紐をつけていいか迷うかもしれませんが、赤ちゃんの安全を考え持参するようにしましょう。赤ちゃん連れの結婚式は、授乳室やベビーベッドなど式場と新郎新婦にも色々と配慮してもらうことがあります。お礼の気持ちとしてご祝儀に3000~5000円ほど上乗せするか、プレゼントを用意しておきましょう。