多くのカップルは結婚式の巨額な費用に驚きます。そうしたとき、結婚式の費用をできるだけ安く抑えるためには、見積もりが重要です。

見積もり額を値引きしてもらうためには、自分の希望を伝えるだけでなく交渉を行う必要があります。このとき交渉のタイミングや、見積もり項目の内容、どういったときに見積もりが高くなるのかを理解すれば、値下げ交渉がしやすくなります。

それでは、具体的にどうしたら結婚式の見積もりを安くすることができるのでしょうか?ここでは、値引き交渉のためのコツと注意点について解説していきます。

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値引き交渉のタイミングは契約前が重要

結婚式場は見学に来たお客さんにすぐに契約をしてほしいと考えています。逆に言うと、契約をしてしまったら会場側は値引きをする理由がありません。

お客さんに契約してもらうために当日割引をしたり、オプションの無料サービスをつけたりして見学当日になんとか契約してもらいたいと考えています。そのため、会場側が値引きに応じるタイミングも契約前が基本です。

さらに、値引きをするかどうかは、会場側はお客様の本気度を見ています。ひやかしではなく、会場を気に入り、候補として真剣に考えたいお客さんには、プランナーさんも頑張って値引きをしてくれる場合があります。そのため、値引き交渉はメールや電話ではなく、直接会場へ行って話した方が成功します。

また、式場見学はできるだけ二人揃って行った方が値引きをしてもらいやすいです。例えば、以下のメールはわたしが一人で式場の見学予約した際に送られてきたメールです。

上記のメールのように、一人で見学予約した際には試食を断られたり、新郎と二人で来られる日程に変更するよう促されたりすることが多かったです。

会場側もできるだけ契約する可能性が高いお客さんに来てほしいと思っているので、新郎新婦そろっていた方が本気度が伝わります。値引き交渉の第一歩は、本当に検討したいと思える会場を3会場ほどに絞って、ふたり揃って見学に行くことです。

もう一点、ここで気をつけるポイントは、見積もりが安いからといって安易に当日契約しないことです。見学当日に出される初回の見積もりには、基本プランの料理や装花費用しか入っていないことが多く、想定のご祝儀額を入れると自己負担額がかなり安く(場合によってはプラスに)なる見積もりもあります。

しかし、そういった見積もりは、実は最終的には高くなりやすいのです。後から多額のオプションの追加が必要になり、金額が跳ね上がり後悔します。

見学当日に契約を迫れた場合、断り方に困るかもしませんが、きっぱりと「当日契約は考えていません」、「他の会場も見学して検討します」と伝えて大丈夫です。値引きができるのは、契約前の初回の見積もりです。必ず契約前に交渉しましょう。

平均的な相場や予算は?まずは招待人数と予算を考える

ただこのとき、交渉するにしても事前の相場や予算を理解してなければいけません。結婚式の見積もりを出すには、まずはゲストの招待人数の把握が必要です。

この招待人数が分からないと後で見積もり金額も大幅に変わってきてしまいます。新郎新婦の親族、友人、会社関係など何名ほどゲストを呼ぶのか、式場見学に行く前にふたりで考えてみましょう。

また、やみくもに値引きをお願いするだけでは、交渉はうまく進みません。平均的な相場と自分たちの予算を把握しておきましょう。

参考までに、全国の結婚式費用の平均総額は362.3万円、招待客人数は66.3人となっています。ゲスト一人当たり、55,000円の費用です。

検討している会場の見積もりがいくらか調べたい場合は、ネットで候補の会場を調べると口コミや見積もり額が出てくるサイトが多くあるので、事前に最終見積もりの料金を調べてみるとその会場の大体の目安が分かります。

例えばわたしたちが想定していたゲスト人数は80名だったので、見学した式場のプランナーさんからは下記の計算式が書かれたメモをもらいました。

「ゲスト一人当たり55,000円の費用×人数(80名)=費用の総額」ということです。その下には、ご祝儀の計算式が書いてあります。一人当たりのご祝儀の平均が35,000円なので、人数(80名)で2,800,000円のご祝儀をいただける計算になります。

負担費用の総額からご祝儀を引くと、1,600,000円が自己負担額であることが分かります。一般的な結婚式の見積もりの値段としてこのような説明を受けました。

ここで新郎新婦の人数がゲスト人数に入っているのか気になる方もいるかもしれません。新郎新婦の人数が見積もりの人数に入っているかは会場によって異なることがあるので、確認が必要です。

基本的には、新郎新婦の人数は料理に加算されます。新郎新婦は、結婚式の当日は忙しいのであまり食べる時間がなかったり、緊張からあまり食が進まなかったりするものですが、新郎新婦の料理分を減額することは難しいです。テーブルの見栄えなどを理由に、新郎新婦の食事代をカットすることは断られる場合が多いからです。

なお、会場によっては結婚式が終わった後に控室でゆっくり食べられるよう用意してくれるところもあります。料理の減額が難しくても、こういったサービスがあるか確認しておくと良いでしょう。

見積もり額を下げるには?交渉のポイントとコツ

ここからは、実際に値引き交渉をする際の具体的な方法について解説していきます。

実際のところ、どれくらいの値下げが可能なのでしょうか?例えば以下は、合計361万円の結婚式の見積書です。一番右の欄が会場側からのプレゼントや特典で割引になっています。合計で36万円ほどのオプション料が割引になっているので十分安い気がしますが、ポイントを抑えればさらに安くすることができます。

これについて、見積もりの見方とポイントを押さえれば100万円以上の値引きも可能です。値引きできるポイントは、おおまかに分けるとふたつあります。結婚式の日取りによる値引きと、項目別の値引きです。それぞれについて確認していきましょう。

希望時期の半年前の割引プランを狙う

結婚式節約に一番効果的な裏ワザは、半年前~3ヶ月前の割引プランを活用する方法です。式場探しは、1年前から始める人は多いですが、1年前に契約する場合と、半年前に契約する場合とでは、それだけで何十万円も違います。

同じ式場なのに、たった半年違うだけで何も手間がかからず、交渉不要で勝手に何十万円も得をするのです。

例えば以下はゼクシィに掲載されている実際の式場です。結婚式まであと半年ほどですが、297万円の通常価格が186万7052円となっています。期間限定割によって110万円の値引きとなります。

このとき、「半年前に申し込みをして準備は間に合うの?」と不安になる方もいるかもしれませんが、半年前でも準備期間は問題ありません。1年前に契約しても、半年前に契約しても、準備を始める時期は、結婚式の約3~4ヶ月前です。

1年前に契約した人たちも結婚式の3ヶ月前になるまで何もやることがありません。会場を見学した際、プランナーさんには「早く契約しないと空きが無くなってしまいますよ」と言われるかもしれませんが、特に日付に強いこだわりがなければ、半年前でも大丈夫です。

万が一埋まってしまった場合でも、時期をずらせば空きが出てくるチャンスがあるので、あせらず冷静に割引プランをチェックすることが最大の割引を受けられるコツです。

特に、冬と夏の結婚式場はオフシーズンです。例えば、以下はゼクシィに掲載されている別の会場です。通常価格348万5712円の結婚式が268万円となっています。12~2月限定の冬プランによって80万円も値引きされています。

このように、冬と夏は閑散期のため期間限定の割引プランが出ることが多いです。もしこういったオフシーズンを選択することが可能であれば、さらに値引き交渉をしやすくなります。

他社とも比較して見積もりをもらう

次に有効な手段は、他社の見積もりを持っていくことです。結婚式の見積もりを初めて見ると、どの項目が高いのか安いのか分かりにくいものですが、他社の見積もりと比較することでその金額が妥当かどうかが把握しやすくなります。

また、値引き交渉する際に「他社の方が安かったから値引きしてほしい」と口頭で伝えるだけだと、本当に他社が十分な値引きをしているか分からないので、プランナーさんとしても上司に値引きの許可を取りにくいです。そのため、口頭ではなく、証拠として他社の見積もりを持っていった方が交渉しやすいです。

以下のように、大幅な値引きが書いてある見積書を持っていけると効果的です。本命の会場に行く前に2軒ほど会場を見学して、オフシーズン割引など、何かしら割引が適応された見積書を入手しておくと良いです。

他社の見積書を提示する際は、「この会場に決めたいけれど、問題は値段だけ」という姿勢で交渉するとプランナーさんも値引きしやすいです。

なお、プランナーさんから出てきた見積もりを見る際に気をつけることがあります。それは、見積もりが単純に安いか高いかだけではなく、そのプラン内容を確認することです。

すべて最低ランクの項目で見積もりが組まれていた場合、もちろん見積もり額は安くなりますが、後で大幅な金額アップにつながる可能性が高いからです。

そのため意味がないため、金額だけでなく自分たちの希望に沿ったプラン内容になっているか確認する必要があります。

例えば「衣装はどのようなものが選べるのか」「ベールや靴、新郎のウエディングシャツなどの小物が金額に含まれているか」「料理はいくらのコースがあり、見積もりのコースはどのランクのものなのか」などです。見積もりの内容を具体的に聞いておき、心配な場合は、ひとつ上のランクで予め見積もりをお願いすると安心です。

また、見積もりのフォーマットは会場によって異なるため、時間がある人はエクセルで同じ項目に分けて比較すると分かりやすくなります。

重視する項目と譲れる条件を用意し値引き交渉する

ほかに値引き交渉に重要な点は、見積もりを単純に値切るだけでなく、譲れるポイントを持っておくことです。

例えば、「料理のランクを上げるのでドレスの持ち込み料を無料にしてほしい」「お日柄は大安にこだわらない」「日曜の午後でいいのでもう少し割引してほしい」などです。

特に日取りは、気にしなければ大幅に割引を受けられるポイントです。具体的には、「日曜日」「仏滅」「午後」といった人気のない日取りを選ぶことです。

例えば、以下のカレンダーでは5月14日は日曜日、かつ仏滅です。5月は過ごしやすく結婚式に人気の季節ですが、こういった日程を選ぶと割引を受けやすくなります。

一般的に結婚式は土曜日が一番人気が高く、日曜日の午後は翌日仕事があることを考えると懸念されます。また、お日柄は、昔から縁起が良いとされる大安が人気です。仏滅は避ける人が多いです。このように日曜、仏滅、午後スタートといった人気がない日程の条件が重なるほど値引きをしてもらいやすくなります。

ここで、結婚式を日曜の午後にした場合、翌日仕事があるゲストへの負担が気になります。できるだけスムーズに二次会が開始できるように近隣の二次会会場を選びたいところです。

そうしたとき、追加の会場使用料なしで二次会も同じ会場を使用できる二次次会プランを用意している会場もあります。

貸し切りのゲストハウスやレストランなどが用意している場合が多いので、検討する場合は聞いてみましょう。移動時間がなくスムーズに二次会をスタートできるほか、会場費用、ドレスの持ち出し料や二次会会場の装飾費用も節約できます。

また、午後スタートの結婚式は、午前中にゆっくりと結婚式の支度ができるというメリットもあります。ヘアセットや着付けなどに時間がかかる女性ゲストが多い場合や、遠方からゲストが来る場合は午後からの結婚式の方が好ましいです。

このように二人の考え方や工夫次第で、重視していた項目が譲れる項目に変わることがあります。どういった項目を重視したいのか、逆にどういった点なら譲れるのか、見学前に行く前に二人でよく確認しておきましょう。

ちなみに、装花と料理は契約後に見積り額が大幅にアップしやすいポイントです。後で見積もりを変更するよりも最初からグレードを上げておき、持ち込み料などの別の項目で割引を受けた方が安心です。

見積もりが高くなるトラブル、クレームになりやすいポイント

なお、特に値引き交渉をせずに初回の見積もりが安い場合、2回目~最終見積もりで値段が大幅にアップする可能性があります。

初回の見積もりは最低ランク、または基本のパッケージプランになっているからです。そのため打ち合わせが進むにつれて、オプションという形で追加されていくのです。

実際、どれくらい上がるのかというと、平均で約100万円アップするというデータがあります。初回の見積もりが安かったにも関わず、「2回目、3回目の見積もりが高すぎる!」と驚く新郎新婦も少なくありません。

こういった事態にならないように、値切る交渉だけでなく、金額が高くならないようにする方法についても理解しなければいけません。

初回の見積もりと違う!2回目~最終見積もりが高くなる理由

まず、高くなる原因として大きいのが、プラン内容の確認不足です。例えば、料理であれば、コースの内容は具体的にどういうものか契約前に教えてもらいましょう。

わたしの場合、コースの内容を尋ねた際に「前菜、スープ、お魚、お肉料理、デザートまで入ってお腹がいっぱいになるコースです。」とプランナーさんから説明を受けました。

しかし、実際に料理の打ち合わせに入ってメニューを確認すると、お肉料理は牛肉ではなく、ラム肉でした。以下は初回の見積もりです。一人当たり13,200円のコースになっています。

ラム肉は人によって好き嫌いが分かれます。そこで料理のグレードを上げることになり、3回目の見積もりで40万円も高くなりました。

確かにプランナーさんは嘘をついていませんが、さすがにこの内容にはクレームを言いたくなりました。以下は、最終見積もりでのコース代金です。フランス料理コースが16,200円にアップしています。

このように、契約後に打ち合わせが進むにつれて、変更を余儀なくされるオプションがあるため、見積もりは高くなっていきます。

契約後の見積もりの値引きは難しいので、やはり契約前の初回の見積もりの際に遠慮せず内容をしっかり把握しておくことが重要です。

サービス料がかかる項目がある

次に、見落としがちな注意点として、サービス料があります。サービス料がかかるのは、主に飲食費、挙式費、会場費です。

特に料理のコース代金や乾杯用ドリンク、飲み物代などである飲食費用は、オプションで金額が高くなりやすい項目です。そこにサービス料と消費税も加算されます。このことを覚えておかないと、コース代金やドリンク代金が変更になった際に、思わぬ金額アップにつながることがあります。

例えば、80名のゲストで料理を13,200円のコースから16,200円のコースに変更した場合、一人当たり3000円アップなので合計で240,000円のアップです。そこに10%のサービス料が加算されると、合計で264,000円の金額アップになります。

以下はサービス料がかかった部分の最終見積もりです。会場費、料理、ドリンク、ケーキ・デザートにサービス料が加算されています。

この見積もりでは2,374,300円に12%のサービス料が加算されているので、約28万円がサービス料となります。このように、数量やプランの変更を生じやすい飲食費は、サービス料も加算されることを覚えておきましょう。

なお、サービス料の一般的な金額としては10%程度が多いです。サービス料については、会場によっても見積もりのどの項目にかかるのか異なる場合があるので、見積もりに記載がない場合、確認しておくことで後のトラブルを防ぐことができます。

ドレスや引き出物などの持ち込み料を確認するべき

最後に、注意したいのが持ち込み料です。契約後、節約のために様々なアイテムを持ち込みたいと思っても、持ち込みがNGだったり、持ち込み料が高くて驚くことがあります。例えば、以下のようなパターンです。

・自作したムービーを流すのにプロジェクター使用料が発生するといわれた

・フラワーシャワーは会場指定の物で3万円かかると言われ、持ち込みもNGだった

・提携ドレスショップのドレス以外は選べないといわれた

・演出で使うキャンドルを持ち込みたかったが火気を使用するのでNGと言われた

以下は、わたしが実際に結婚式の打ち合わせで判明した設置料についてのメールです。持ち込んだ装飾品に関して設置料がかかるということで、金額を提示されました。

初回の見積もりの段階で、具体的にどんな演出をして、何を持ち込みたいのかまで完璧にイメージすることは難しいです。

ただ特に金額が大きい「衣装」「引き出物」「撮影関係」に関わる部分の持ち込みに関しては、契約前に必ず確認しておきたいポイントです。

また、持ち込むことは可能でも、キャンドルやケーキトッパーなどの装飾類は設置料が発生する場合があります。見学の際には、これらの確認事項をプランナーさんに聞くことをおすすめします。

契約後にできる節約は持ち込みによる節約

それでは、結婚式場と既に契約していたら見積もり額を減らせないのでしょうか。この場合、契約後の値引きは難しいですが、契約した後にも見積もりを削ることはできます。それは、持ち込みによる節約です。

前述の通り、持ち込みの費用や設置料が発生する場合があるのでプランナーさんに確認が必要です。しかし、持ち込み料を支払っても会場手配の演出や衣装、オプションなどより外注した方が安くなることが多いです。

このとき手作りアイテムや招待状などのペーパーアイテムは、持ち込み料も無料のところがほとんどです。会場経由で発注すると高くなる招待状や席札などは、自分で手作りすると節約できます。

以下は、わたしが手作りしたメニュー表とプチギフト用の袋です。パワーポイントで作成して、文房具店で購入した紙に印刷しました。

紹介状は結婚式場で購入すると単価500円ほどしますが、ネット通販で購入したり、テンプレートを探したりして自作すれば単価100円以下で作成できます。

また引き出物を会場で手配するよりも、ゲストの家に直接宅配してくれるサービスを利用すると、引き出物の質を落とさず安くすることができます。

引き出物に使用する紙袋も1枚400円~と高いのでゲスト80人の場合は3万円以上の出費となりますが、こういった紙袋代も節約できます。重い引き出物を持って帰らずに済むので、ゲストにも喜ばれます。

さらに、節約できる項目として大きいのは衣装代です。これらは、持ち込み料が発生する場合がありますが、持ち込み料を払っても会場でレンタルするよりもお得にドレスや衣装を用意することができます。

例えば、カラードレスの平均レンタル価格は24.9万円ですが、わたしの場合、持ち込み料5万円を払ってCOCOMELODYという会社で、約5万円で購入したドレスを持ち込みました。

縫製は中国ですがしっかりとした作りで、実際に寸法してオーダーメイドで作成してもらったので、体型にぴったりなことはもちろん、デザインを一部変更したり、背中の編み上げをチャックに変更したりと好きなようにカスタマイズできました。

購入しているので汚れを心配する必要がなく、屋外でのウエディングフォトにも使用できました。さらに、最終的にはメルカリにて約1万円で売れたので、カラードレスにかかった費用は実質9万円です。以下は実際に売ったときの様子です。

その他、金額が大きいものとしてムービー制作、ビデオ撮影や司会などがありますが、こちらも自分たちで手配できれば安くできます。

自分で会場手配よりも安い業者を探してもいいですし、友人や知人にお願いすることもできます。その場合、会場指定の業者以外NG(持ち込み不可)の場合もありますので会場に確認するようにしましょう。

いらない演出など無駄な出費を見極めることも重要

結婚式の打ち合わせでは、プランナーさんから様々な提案を受けますが、本当に必要なものかをよく考えてみることで大幅に見積もりを削減できることがあります。

見積もりを見て「お金をかけすぎた」と後悔する前に、いま一度削減できるポイントはないか考えてみましょう。

例えば演出や余興は、バルーンリリースやデザートビュッフェなどの会場側がオプションで用意している演出を入れると見積もりも高くなりがちです。

以下は、演出オプションのパンフレットに記載されているバルーンリリースです。50球で50,000円のセット、風船1 個あたり1,000 円の単価になっています。

また以下は、デザートビュッフェの欄です。1名2,000円なので80 名で160,000 円になります。

なお演出や余興はお金をかけなくても、ゲストが盛り上がるようなゲームはたくさんあります。
例えば、わたしの結婚式では、余興として新婦の手を新郎が当てるゲームや菓子まき(東海地方に残る菓子をまいて花嫁を送り出した風習)を行いました。

花嫁の手を当てるゲーム
菓子まき

高価な演出にお金をかけるよりも、少しのアイディアでアットホームでゲストに喜ばれる結婚式を作ることもできます。また、判断に迷ったときは、同じような会場で結婚式を行った人のブログや口コミを読んでみると参考になります。

わたしも、20万円近くかかるデザートビュッフェを実施するかどうかで悩みましたが、「デザートビュッフェをやったけれど、ウェディングケーキとデザートでお腹いっぱいになってしまった」という口コミを見て、思い切ってデザートビュッフェをやめました。

その代わり、DIYでイミテーションのケーキを作成したり、LEDキャンドルを持ち込んでガーデンを装飾したりしたことで、お金をかけずに会場を華やかに装飾することができました。

DIY で作成したケーキ (製作費500 円)
ネットで購入したLED キャンドル(100 個入り3,500 円)

もしどうしても、プランナーさんがプラン内容についてしっかり説明をしてくれず、不安がある場合はクレームを式場の方に伝えてみて、プランナーさんを変更するという手段もあります。

しかし、基本的には、プランナーさんと信頼関係を築いて、どうやったら見積もりの値段を上げずに希望を叶えられるか一緒に考えてもらいましょう。

例えば、以下はわたしがプランナーさんに相談したことで実現できたソファー席の高砂席です。

「通常の椅子ではなくカジュアルな雰囲気のソファーの高砂席にしたいけれど、見積もり金額を上げたくないので悩んでいる」ということをプランナーさんに相談したところ、「会場にあるソファーなら無料で使えますよ」ということを提案してくださり、それに合わせて基本プラン内のお花で装飾してもらいました。

このように「基本のパックプランでもできることはないか?」「他の新郎新婦はどうやって工夫しているか?」などをプランナーさんに相談してみると、今までの経験からアイディアを提案してくれることもあります。

初回の見積もりの際はプラン内容をよく確認し、契約後はプランナーさんに相談しながらオプションにお金をかけずに希望を叶える方法を模索しましょう。

結婚式では交渉と節約で最大限の割引を得る

見積もり金額を安くするには、契約前の交渉が一番重要です。特に半年前~3ヶ月前の期間限定割引や、オフシーズン割を狙うと大幅な値引きを受けられます。

その際、会場候補を3会場ほどに絞り、他社の見積もりと比較しながら値引き交渉に臨むと効果的です。無理に一方的な値引きをお願いするのではなく、お日柄(大安以外)、日時(平日、日曜の午後)など譲れるポイントを用意しておくと交渉を進めやすいです。

初回見積もりをもらったら、含まれているプラン内容を詳細に聞き、自分たちの希望に合ったプランになっているか確認しましょう。後に見積もり額が大幅に上がるのを防げます。

以上の点をふまえて会場見学に行けば、100万円以上の値引きも可能です。後で見積もり額が大幅に金額アップしないように、確認事項に気をつけて上手に見積もりをもらいましょう。

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